「千夜一夜物語」の酒
「彼は私のために何頭もの羊を屠(ほふ)り、あまたの酒を澄ませました。それから私たちは酒を酌(く)み、そして酒のほうがわれわれよりもつよくなるほどになりました。」 これは「千夜一夜物語」(岩波文庫)で酒が描かれている部分です。この場合酒はワインです。酒を澄ませて出すことが客をもてなすことでもあったようです。この場合の澄ませるということは、果皮などを取り除くことだったのでしょうか、あるいは酒石酸のオリを取り除くことだったのでしょうか。多分後者なのでしょう。そしてこの文に続く「酒のほうがわれわれよりも強くなる」という表現は、訳者があえて原文のままに翻訳したのでしょうが、「酒酒を飲む」の別表記のようで面白いですね。
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